第1作から第4作「完結篇」までは、一応一貫したストーリーをもっており、特にジェイソンは異形の怪人ながら、若干人間らしさも持ち合わせていた。特に演出面では、残酷描写もさることながら、ジェイソンによってオブジェのように飾られた死体が突然現れたり、殺人鬼の迫り来る恐怖を煽らせる光景、主人公側の機転による反撃などが描かれ、単なるスプラッターではない古典的ホラー映画本来の面白さを兼ね備えていた。しかし第6作の落雷による復活以降は、何をしても死なない怪物の圧倒的なパワーが強調して描かれるようになり、作品としては大味かつ荒唐無稽なものとなっている。
現在、第11作がマイケル・ベイによって製作中であり、2006年10月13日に全米公開予定となっている。作品についてはまだ明かされていないが、殺人鬼ジェイソンの起源に迫る内容になっている予定との事である。
パメラ・ボービーズと偽ジェイソン
歴代「13日の金曜日」シリーズにおいて、数多くの人間を殺害しているジェイソンだが、実は全ての作品における殺人の犯人がジェイソンであるというわけでない。
第1作目の犯人はジェイソンの母親であるパメラ·ボーヒーズであり、最終的には生存者のアリスによって殺害される。この作品においてジェイソンは一人も殺害していない(ただし最後にクリスタル湖から突然復活し、アリスを湖に引きずり込んでいる。もちろん第2作で、彼女を殺害している)。
第5作目の犯人は、一人息子を無惨に殺された怨念に取り憑かれた救急隊員のロイがジェイソンに変装した姿であり、この作品でも本物のジェイソンはまだ復活していないので一人も殺害していないが、第4作の被害者の一人でもあるトミーの幻影として登場している。また、偽ジェイソンの殺戮シーンは、発火した発炎筒を口に突っ込んだり、高枝切バサミで目を潰したりする等、残虐さにおいてはある意味で本物のジェイソンを匹敵しているとも言われており、トラクターに跳ね飛ばされても、しばらくして起き上がるという、意外なまでのタフさを見せた。最終的には、トミーによって片腕を切断された後、落下して串刺しになり、死亡している。この第5作目においての被害者数は21人と、実は歴代「13日の金曜日」シリーズの中で最多でもある。

